日本薬局方とは法律に基づいて定められた薬物に関する規格書です。
実はこの中に精油が載っています。
ハッカ油(アルベンシスミント)
テレビン油(アカマツヨーロッパ、パイン)
オレンジ油(オレンジスイート、オレンジビター)
ウイキョウ油(フェンネル)
チョウジ油(クローブ)
ケイヒ油(シナモンカッシア、シナモン)
ユーカリ油(ユーカリグロブルス)
アンソッコウ(ベンゾイン)
これらが載っています。つまり医薬品として扱われているということです。
( )の中はそれらに準ずる精油です。
ではこれらの精油も医薬品として使えるかと言ったらNOです。「メディカルアロマ」という言葉をよく耳にしますが、あくまで精油は雑貨扱いで、医療品として治療に使用することはできません。
でも精油にも、日本薬局方で規定されているものと同じ成分がしっかりと含まれています。つまり精油にも効果効能があるということです。
前回皮膚吸収のところでも書きましたが、精油は体内に吸収されやすい構造しています。かつ医薬品のように効果効能があるとするなら、確かな品質のものを、しっかり特性を理解して使うことが大切だと改めて思います。
私は今まで病院と在宅で医療に関わっていますが、処方で精油が出されたのを一度も見たことがありません。最近はアロマを取り入れている病院や在宅も増えてきていると思いますが、少ないのが現状だと思います。
今私は医療の世界にまだ居て、今後アロマの世界に移行しようと考えて勉強していますが、いつか医療とアロマを融合させて活動できればいいなとも考えています。必要な人のところに必要なものが届くように。
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