皆さんがよく知るヨモギは、春に芽吹いた、柔らかい葉が特徴ですね。ヨモギ餅などにすると美味しいですよね😄
春先、採れたヨモギを蒸留してみました。とても爽やかな軽い香りの奥にヨモギらしさもあるハーブウォーターと、ほぼ透明な精油がごく微量採れました。この時期のヨモギから採れる精油は、モノテルペン系の化合物が主成分となります。
そして秋の訪れを感じるつい最近、大きく成長し、茎も葉も固くなったヨモギを蒸留してみました。香りはより重みが増し、出てきた精油は、ほんのり青く色付いていました。この時期のヨモギの精油はセスキテルペン系の化合物が豊富になります。
この成分の変化こそが、精油の色が異なる秘密です。ヨモギの精油の色は、その生育段階を物語っています。
ヨモギには、高温にさらされるとカマズレンという青色の化合物に変化する特定のセスキテルペンが含まれています。春の若葉にはこの前駆体がまだ十分に蓄積されておらず、結果として青い精油は生成されません。
身近な植物でも、その生態や化学的な変化を詳しく見てみると、新たな発見がたくさんあります🌿
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