精油紹介 ~ローズ~

私達の生活に身近なバラ。公園やお庭、お花屋さんなど、たくさんのバラをみかけます。

紀元前3000年ころの壁画にバラが描かれていたというほど人とバラの歴史は古く、長い歴史の様々な場面で登場し、政治にも影響を及ぼした時代もありました。

私はどんな種類のバラでも、見るのも香るのも大好きですが、今回はアロマテラピーで使用されるバラの代表格、ダマスクローズについてご紹介します\^o^/

学名:Rosa damascena

蒸留部位:花

蒸留方法:水蒸気蒸留法

主な作用:皮膚強壮作用、収斂作用、創傷治癒作用、感情調整作用など

スキンケアにとても役立ち、精神・神経系の不調にも良い効果があります。
特に女性にはあらゆる面で良いとされています。
ローズの精油には、水蒸気蒸留法で採られたもの(ローズオットー)↑と、
溶剤抽出で採られたもの(ローズアブソリュート)があります。

※ローズアブソリュートの場合使用するバラは、Rosa centifolia(ローサ センティフォリア)という種類が多いようです。

どちらの方法で抽出されても、含まれている芳香成分はほぼ同じですが、含有の比率が大きく異なります。この違いが香りの違いとして現れ、ローズオットーは“甘く優しい香り”、ローズアブソリュートは“華やかでバラらしい香り”と言えます。

ローズアブソリュートに多く含まれる、フェニルエチルアルコールという成分が、バラの特徴的な香りと作用を持っていますが、溶剤を使って抽出しているため、精油の中に2~6%程度溶剤が残ると言われています。皮膚に塗布する際は、水蒸気蒸留法で抽出されたローズオットーの方が安心かもしれません。

用途や気分によって二つを使い分けてみるのもいいですね。

ただ、一つ一つ手で摘んで抽出されたローズの精油はとても貴重で高価です。

ローズオットーの精油たった1滴を抽出するのに、約100本のバラの花が必要と言われています。1滴。。。

ギュッと凝縮された1滴を使うたび100本のバラ達に感謝です。

お値段もなかなかで、スクール&サロンで使っている、プラナロム社の精油だと、5ml(100滴)で28,600円! 1滴300円近くします。

そう簡単に使い分けなんてできないですよね。。。

そんな時の救世主は、ローズウォーターです!

バラを水蒸気蒸留した際に採れるお水です。この中には先ほど紹介したフェニルエチルアルコールが微量ですが含まれているためバラ特有の香りがあり、溶剤を使用していないため安心してお肌にも使うことができます。

毎日の生活に天然の香りを取り入れてみると、少しづつ、内側からバランスが整っていくのを感じられると思います。

1人でも多くの方にご体感頂ければと思っています。


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