慢性上咽頭炎

上咽頭とは、鼻の奥にあり、鼻から吸った空気が気管へと流れ込む手前にあります。口を「あー」と開けて見えるのは中咽頭であり、その上部にあるため、口を開けてみることはできません。その上咽頭が慢性的に炎症を起こしているのが、慢性上咽頭炎です。

現在、慢性上咽頭炎という概念は医師の教科書にはなく、国家試験に出題されることもないようなのですが、臨床の医師の間では注目されているようです。というのも、いろんな科を受診しても原因の特定できない、体の様々な不調を訴える方の多くに、上咽頭の炎症が確認され、上咽頭炎の治療により、症状が改善されるという症例がたくさんあるようです。

病巣感染といって、体のどこか(特に扁桃や歯)に慢性の炎症があると、それ自体は症状がなくても、離れた諸臓器に障害を起こすという概念がありますが、慢性上咽頭炎もその原因の一つと言われています。

代表的な症状としては、頭痛、慢性疲労、めまい、後鼻漏、慢性風邪、腹痛、胃痛、IgA腎症などがあるようです。

また上咽頭は免疫器官の役割を担っているだけだなく、神経線維が多く走っているため、神経内分泌系、とりわけ自律神経の調整に影響しているようです。

なぜこの話題を書くのかというと、実は家族が風邪を引いたあとから3年くらい、後鼻漏で悩んでいました。常に喉に痰が下りてきて絡んでいる状態です。めまいや疲労などもありました。受診しても原因は特定できず、薬を飲んでも改善せず、民間療法も試みました。もちろんアロマも活用しましたが、求めるような改善が見られず、諦めていました。たまたま手にした一冊の本から、上咽頭炎に辿り着き、治療してくれる病院を探し、治療を受けることができました。治療法は上咽頭擦過療法という難しくないものですが、その効果はもう驚きです。ここ何年間かのもやもやが解消されまし。

特定のワクチン接種の後に起こる後遺症や、新型コロナに感染した後の後遺症などにも、上咽頭炎の関与が指摘されていて、後遺症を訴える多く方に上咽頭炎があるようです。全ての要因がそこにあるわけではなく、個人差も大きいと思いますが、気になった方は検索してみてください。

今回の家族の不調にアロマを含む民間療法をずっと使ってきましたが、治癒させることはできませんでした。アロマには素晴らしい働きがたくさんありますが、治療に替わるものではないと改めて感じました。どんな病気でも、アロマの力を信じるばかりに、治療が遅れてしまうようなことはあってはならず、アロマはあくまでも補完的であるということは肝に銘じなくてはならないことだと思いました。
(もちろん、アロマは医療に勝る分野もあります!と言いたい。)


シェ アロマ Chez Arom  札幌のアロマテラピースクール&サロン

☆ホームページ

☆アロマテラピー体験レッスン

☆NARD JAPAN認定 アロマ・アドバイザーコース

☆NARD JAPAN認定 アロマベーシックコース

☆シェ アロマオリジナル1DAYアロマコース

☆スキンケアコース

☆\気軽に/アロマクラフトコース

「慢性上咽頭炎」へのコメント

コメントはありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です