桜湯と聞くと、桜の花びらを浮かべた、ピンクでかわいらしいお風呂を想像されるかもしれませんが、桜湯に使うのは桜の樹皮です。
桜の樹皮を煮出したものには抗炎症作用があり、お風呂に入れることで湿疹や打ち身など、皮膚のトラブル緩和のために使われてきたようです。また飲用すれば鎮咳・去痰作用も期待できるようです。
そうは言っても桜の樹皮を手に入れるのはなかなか難しいですよね?お花屋さんにある桜を買ってきて、花を楽しんだ後の枝を活用することもできますが。。。
札幌の桜はもう少しだし、何かできないかと考えてみました。
桜はバラ科なので、バラ科の樹皮の精油はないか調べてみましたが残念ながら見つけられず、でもローズ様の香りがする、木部から採られる精油“ローズウッド”をまずチョイス。
桜の花の香りの成分は、主にフェニルエチルアルコールでこれはバラと同じです。他にアニスアルコール、クマリン、ベンスアルデヒト、ベンジルアルコールなどが含まれています。
これらの成分を含む精油を考えて、入浴剤を作ってみました
・ローズウッド 3
・ローズ 2
・スターアニス 1
・シナモンカッシア 1より少なく
・レモン 2
・イランイラン 1
・バスオイル 10ml
桜餅の香りではないけれど、甘く優しい春っぽい香りになりました😊
香りの成分を考えるとちゃんとそれらしい香りになるんですね。
トンカビーンというマメ科の植物の種子から溶剤抽出で採られた精油があり、桜を思わせる香りで、スイーツの香り付けや香水のベースノードに使われるのですが、今回は溶剤抽出でない精油で仕上げようと思い使いませんでした。
他にもう一つ、桜の樹皮は手に入らなかったけど、スモークなどに使う桜チップを煮出したらどうなるかなとやってみました。
桜は想像できないけれど、さわやかないい香りで、お風呂のお湯も柔らかくなりました。味はとても苦ったです>_<
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